私がひらめっぱりを開設した2001年3月頃、ヒラメの大きさを表現するソゲや座布団という言葉は存在していました。だけど・・・
■ひらめっぱり開設当初
ひらめっぱりを開設した頃、ソゲは何cm未満で、何cmになると座布団なのか?
そんな明確な指標がなかったことを覚えています。
「なんとなく小さいからリリースしよう。
「でけ~!座布団じゃん!!
そんな感じで会話していたものです。
■当時のルアーフィッシング
その当時からルアーフィッシング界には、ゲームフィッシングという言葉がありました。
ゲームフィッシングでは、釣った魚を食べることが目的ではなく、狙った魚を釣ることが目的のひとつで、メジャーな対象だったブラックバスやシーバスは、その多くは持ち帰らずリリースされていました。
■ヒラメのルアーフィッシング
一方、ヒラメのルアーフィッシングは、多くのアングラーが地元のおじさん。
ゲームフィッシングなんて言葉を知る方は少なく、当然、リリースするって発想をする方も少なく、釣ったら持ち帰るがほとんどでした。
私も含め、なぜヒラメのルアーフィッシングをやっているのか?と言えば、
「旨い魚を食べるため」(CATCH&EAT)
であり、持ち帰るが基本的な考え方だったのです。
■しかし疑問が・・・
その当時、良く釣りをしていた周辺では、ヒラメの魚影が濃く、行けば1枚、時には何枚も釣れるような状況でした。
しかし、釣れるヒラメのサイズを測ってみると、その多くは
40cm未満
40cmを越えるサイズは3割あるかなしでした。
「釣れればいいじゃん」
それでいいのだろうか?
と私は疑問に思い始めました。
先にも述べたように、ルアーで釣れてくる40cmを越えるヒラメは全体の3割、約7割は40cm未満。
その40cm未満のヒラメを持ち帰っていては環境にやさしくないだろうと強く思えてきたのです。
そこで、自分、つまり「ひらめっぱり」では
40cm未満はソゲ
と定義し、40cm以上をヒラメとして扱うことに決めたのでした。
■じゃ、座布団は?
次に、ひらめっぱりの基準サイズとして決めたのが座布団です。
40cmというサイズに壁があるように、60cmというサイズにも壁がありました。
座布団は60cm?
いやいやいやいや、「ちょっと待てよ」と心の声
座布団は夢、そう簡単に釣れるサイズじゃダメでしょ!
当時、私も57cmは釣っていました。
ちょくちょく60cm台を釣った話も聞きました。
しかし、70cm以上となると、その当時聞いた話はあまりなく、なんとなくですが
70cmにも壁がありそう
と思ったのです。
その時点で、座布団は70cm以上と決めることが出来ました。
そしてさらにその上の80cm以上は、幻と言えるほどホームでの釣果を聞くことは無く、聞こえてきても遠州灘だったり、高知、宮崎といった遠方でのこと。
80cm以上は、幻のヒラメ、敬意を表して
大座布団
と命名したのです。
■小座布団誕生
さて、ひらめっぱりのヒラメサイズ基準ができあがり、並べて書いてみました。
40cm未満 | ソゲ |
40cm~69cm | ヒラメ |
70cm~79cm | 座布団 |
80cm以上 | 大座布団 |
「ん?ヒラメの範囲がちょっと広いか?
「60cmにも壁があったし?
「60cm台にも何か名称・・・
「座布団、大座布団・・・座布団、大座布団・・・
と自問自答。
で、意外とすんなりと出てきた新名称。
語呂も良いし、しっくりくる。
命名「小座布団」
2001年3月誕生
■ソゲ
最近は、海の温温暖化の影響で色々とサーフというフィールドの環境も変わってきています。
色々な要因で遠浅サーフが増え、結果、大きなサイズは沿岸に寄らず、釣れるのはソゲばかり。
ソゲが大きくなったのがヒラメであり、大座布団であり・・・
ソゲが減れば、ヒラメも減り、大座布団は益々幻となっていきます。
ソゲをリリースすることで、繁殖行動できるサイズのヒラメが少し増えます。
1匹のヒラメからは、数万の卵が産みだされ、そしてうち10匹だけがヒラメサイズになったとしても、その先、その先、その先、どんどんとヒラメサイズは増えていきます。
あなたの釣ったそのソゲのリリースは、将来の子供との釣り、お孫さんとの釣りをきっと楽しいものへのしてくれることでしょう。
「ソゲをリリースするその行動が、新たな感動をはぐぐんでいる」
です。
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